

今回のお話は
「小さな虫たち」が主役です。
「私は虫やカエルなどの小動物が苦手です~!」
と言う人は遠慮なくスルーしてくださいね。
小さなものたちの世界
小さな頃の僕のそばを通り抜けていった小さな虫たち。
思い入れの強いものから、そうでもないもの達まで何匹になるのだろう?
強いものと弱いもの。
食物連鎖の上位と下位の生物たちの間にある残酷さのように見える優しさがある。
生きていること自体が個性的で、何かのメッセージを抱いているように生きている虫たち。
カマキリに狩られるバッタ、蛇に咬まれるカエルなど、捕食する側と捕食される側には特別な感情はないと思った。
痛みもなければ悲しみや優越もない。むしろそこにあるのは命の循環であり、不思議な一体感みたいな関係性が存在していた。
その小さな世界から小さく学んだ、虫たちのうごめく夏を回想するお話です。
蟻地獄編
「アリ地獄………。蟻にとっては地獄のような生き物なのかなぁ…。でもこのネーミングセンスはちょっと惹かれるなぁ。」
僕は夏休みの自由研究のテーマを何にしようかと、ぼーっと考えていた。今の小学生の夏休み課題にあるのかは不明だけど、私が小学生だった頃にはそんな課題が存在していた。
大きな模造紙に何でもいいからテーマを決めて、観察やプロセスなどを書いて提出するというシンプルな課題だ。
僕は計算ドリルや書道などの宿題はイマイチやる気が起きない感じだったけど、工作や自由研究みたいな答えのない課題などは、ちょっとワクワク感があって好きだったのです。
僕はこの自由研究で今も自宅のある宮城県柴田郡の大賞を受賞しました。子供の頃の数少ない受賞歴の中でも、この外の大人が評価してくれた課題の結果は、少年の心を明るく嬉しい気持ちにさせました。
私が小学生の高学年当時(1985年頃)にはスマホなどは無かったから、基本的な調べ物は書籍になることが多かった。でも本をじっくり読むタイプの子供ではなかったから、自分で捕まえて確かめることが確実だし結果的に早かったのです。
僕は虫が好きだった。でも正確に言うと違っていて、小さな生命体同士の関わりや交わりみたいなこと、戦闘や捕食、不思議な反応や存在などが楽しくて好きだった。
怖いもの知らず
夏は多くの昆虫や生き物が盛んに活動しているから捕まえては、観察したり戦わせたり解剖したりして遊ぶことも幅広く精を出していた。逆に今はちょっと怖いくらいだけど、スズメバチやタガメを捕らえることも、怖さはありながらも全然問題はないほどだった。
アリ地獄に興味を持ったのはちょっとした出来事があったからだ。砂場に生息する生物にジグモ(地蜘蛛)というクモがいます。初めはそっちに興味を抱きました。石垣や塀の根元に薄汚れた袋を作って地中に生息する謎の生物。袋の先を持って破れないように引っこ抜くと、その中に黒光りした小さなクモがいるのです。
ある時僕はジグモを捕まえようと砂場に行き、容易に数匹捕まえたのですが、その捕獲した近くにすり鉢状になった不思議な穴が砂場があったのです。ピンときて掘ってみると、これまた個性的な形をしたエイリアンが現れたのです。
その独特なフォルムに惹かれジグモと一緒に観察してみようと思ったのです。
まずその動きも独特だったので一気に意欲が湧いたのを思い出します。見た目の形も蜘蛛の様でもあり、クワガタの様でもありながらも、カクカクとぎこちなく何故か後ろ向きというのか下向きに不思議に動く、表現の難しい生物です。
所詮小学生の自由研究なので内容はお粗末なものだったのですが、餌を食べなくても夏休み期間中生きていたとか、餌の好き嫌いに大きく個体差があるとか、体液が変な色で蜘蛛っぽいなとか、目の様なものがあるけど普段砂の中にいて暗闇にいるから見えていないのかもしれないなど、子供なりに考察できるところが多くあったのです。
ここで蟻地獄の生態をインターネットで調べてお知らせしても何の意味もないのでやりませんが、関心を持って手で触れて経験したことは、こんな1cmにも満たない虫ひとつでも記憶に残っているものです。
それと触っていて指が腫れたこともあったので、何かの毒みたいなものも持っているんだと思いました。昆虫の強いものは大概に毒的な飛び道具を持っている事は多いのです。
ちなみに蟻地獄がカゲロウの幼虫ということを知ったのは、賞状をもらった半年くらい後のことです。そのくらいチープな研究だったということですね。
途中でアリ地獄の好戦的でない不思議な居住まいは子供なので飽きてしまい、もっと分かりやすいオオカマキリや鬼ヤンマなどのキャラの立っている昆虫へとシフトしていきました。
短い時間でしたが集中して観ることができたし、賞も貰ったので印象に残る虫になりました。
カエル編
カエルが私の家に8月3日から玄関口に住み着いた様だ。
シェアハウスになるかな?家の中には入れていないから、きっと違うかもしれない。
朝玄関を見るとほぼ確実にでっぷりと佇んでいて、微動だにしない貫禄を周囲10cmくらいに漂わせている。立派なものだなぁと感心する。
彼らの名前はソクラテスとロベルト。好奇心旺盛な若いアオガエルだ。
夜のお仕事をしているようで、夕方6時から7時頃にはそのお気に入りの場所に姿は見えない。でも朝になるといつものお気に入りの場所に戻っていて、その威厳を余すことなく周囲に放っている。そして朝帰りのせいか、どことなく眠そうにも見える。
カエルも一応巣は持つようだけど、玄関上のアルミサッシがそれ程に居心地が良いのかが分からない。でも何故か帰省本能を発揮して戻ってくるようだ。しかも最初に確認してから、すでに40日は経過している。
生きることは食べること
子供の頃の関心の対象にカエルはあまり加わることが多くなかったのですが、カエルの捕食は見ていて気持ちがいいと思っていた。何故なら彼らの食に対する貪欲さには素晴らしいものがあるのと、手足の吸盤システムが凄いなぁと思っていたのです。
雑食と言ってしまえばそれまでですが、何でも食べてしまいます。大きさにもよりますが、生きていたらほぼ何でもというくらい捕食します。でも死んでいるとなぜか食欲は急に無くなります。私は実験をしていたので知っているのです。
カエルが生きるというのは新鮮な生き物を食べることなんだ。いやよく考えたら全ての生物は同じなんだと気づく。人間だけがそうではないことが不思議だった。
こんな知識は知っていても、おそらく一生役に立つ場面は訪れることはないのでしょう。でも一見すると無駄に見えても、そこから有益なものやサービスが作り出されることはあるので、忘れないでいるうちは憶えておくことにしましょう。
蜘蛛が垂直の壁や天井を歩くことには興味が湧かないのに、カエルやイモリなどが壁を渡っていく姿には何故か好奇心は刺激されるのだ。
その違いは昆虫と両生類の違いはあるけど、覚えているのはその能力が凄いし羨ましい、欲しいと強く思ったことです。つまりカッコイイと思った訳です。
その後スパイダーマンなるヒーローも現れましたが、好きになったのは言うまでもありません。
また「ファンデルワールス力(りょく)」という壁や天井にくっ付く不思議な原子間力の研究は、今後大きく工業界や介護の現場に大きな力になるだろうと、世界が注目している技術であるようだ。実用化に向けて更なる研究が進められているようです。
今日の朝も玄関先には、カエルの糞が点々と転がっています。ケンカしたのか一匹の時もあれば、さらなるお友だちを連れている時もあります。居ないなぁと思ったら、3メートル離れた別なサッシの上に居ることもある。
彼らは本当に自由だ。好きな時に食べて、好きな時に寝て、好きな時に遊ぶ。仕事はしているのか無職なのかなどの詳しい素性はプライバシーの問題もあるのでよく存じ上げませんが、建前上のシェアハウスの仲間として、今後も彼らに注目をしていきたいと思っている。
生きることは触れ合うこと
今回登場したのは何となく脇役的なポジションに位置するカエルとアリ地獄になりました。他の主役級の虫たちとの戯れの経験もありますが、このシリーズは多くの人たち、特に女性には引かれる内容なので、続編があるかどうかは今のところ未定です。
人とのコミュニケーションに一抹の不安を感じていた幼少期のある期間を、僕は虫たちとの間に存在した一種の命のコミュニケーションを通じて助けられた感じさえ受けていました。
その感謝の思いも込めて、今回はお話の題材にさせていただいたのです。
書いていてもとても下らない、内容の薄いお話ですが、本人はちょっとニヤつきながら楽しんでいるのでお許し下さい。
小さな虫たちにも感謝です。ありがとう!
また読んで下さったあなたにも、もちろん大大大感謝です。ありがとうございます!
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2 コメント. 新しいものを残す
今回のテーマには男の子を想像してしまいました🤣先生らしいなぁと思いながら、ブログ読ませていただきました。
私も子供の頃に、蟻の巣に興味を持って友達と穴を掘ったり、毎朝母がまた同じところにカエルが帰って来てると言ってたことを思い出したり、懐かしい日が浮かびました。
今は全く興味がないですが、思えば今三才の孫たちが蟻を見つけるたびに🐜騒いでいるなと🤣通るべき道なんですかね🤔わたし達は人と人の触れ合いから学ぶことが多く、時に不安だったり悩んでみたり。相手の感情もあるから、確認しないといけなかったり人間関係は面倒だなって思ったことが沢山あります。植物や生物も常にそばにあることが、当たり前になってしまってるけれど関わり方は全く違うから、私達を悩ませることはないですものね。無心な時期の幼少期に興味持つのは当然のことなんですね😅
虫の事で幼少期の自分に戻ることが一瞬でもできて、なんか面白かったです。
どうでもいいお話でしたが、面白いことや楽しいことはちょっとだけ人生には必要ですね(^O^)
懐かしい思い出をシェアできて良かったですね(^O^)