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ドリーム整骨院では通常1時間5,000円で体幹トレーニング(パーソナルトレーニング)を行っています。その行われている体幹トレーニングは、一般のトレーニングとはちょっとだけ趣向が違っていて意外と好評を得ています。その内容について、少しずつ、またできるだけ解りやすく、これから数回に分けて解説していこうと思います。
第一回目の今回は体幹トレーニングの根幹でもあるインナーユニットについてのお話しをしていきます。
インナーユニットとは?
インナーユニットとは直訳すると「内側の集団」とか「内的単位」と訳すことができますが、医学的な用語であり、「お腹の中にある内壁を構成する筋肉の集まり」を指します。具体的には横隔膜(おうかくまく)、腹横筋(ふくおうきん)、多裂筋(たれつきん)、骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)のことを言います。
体の深部に存在して物理的に又は力学的に、骨盤や脊骨などの安定化と正しい動きを作っている4つの筋肉の集まりです。ちなみに横隔膜は膜という文字が使われていますが、立派な筋肉のひとつです。
この4つの筋肉はお互いにつながり、ひとつのボックスをお腹の中で形成しています。骨盤や股関節、仙骨まで含む骨盤帯の安定性に不可欠な筋肉組織なのです。個々の働きもさることながら、ユニットとして機能していることが大切なのです。
インナーユニットが正しく機能しないと腰痛やお尻の痛み、尿漏れや猫背などの症状が出やすいのです。
これらの筋肉の働きが体に与える影響はとても大きく、体幹の安定性や姿勢の保持、手足を自由に動かすためには欠かすことのできない重要な組織です。
ひとつひとつを簡単に解説します。
横隔膜(おうかくまく)
横隔膜とは腹腔と胸腔の境界にあるドーム状の筋肉で、肋骨の下口から起こりドーム状のてっぺんに当たる腱中心に収まります。
横隔膜が収縮すると肺が膨らみ、緩むと肺は小さくなる。つまり呼吸そのものを司る大切な存在なのです。横隔膜は意識的に使うことができる骨格筋でもあり、自律神経にも複合的に支配される不随意筋でもある。つまり勝手にも動いているという「二刀流」でもあります。
ちなみに「しゃっくり」とはこの横隔膜の痙攣のことを言います。
この横隔膜は先にもあげた呼吸そのものでもあり、肺活量にも多大なる影響を持ち、また以外なところでは声の大きさや発声法にも大きく関わります。
体幹トレーニングをしていく上でこの横隔膜という存在は、その指導者によって大きくその評価が分かれる筋肉でもあります。ここでは多くは触れませんが「コアトレーニングに必要なのは横隔膜ではなく腸腰筋だ!」というグループもあります。
その主張は一応受け止めますが、私は横隔膜はとても重要だと思う派の人間です。この筋肉は他のどの筋肉にも無い独特の形状をしていること、薄いのにパワーが強いこと、穴が数ヶ所空いていること、哺乳類にだけ存在していること、多くの主要な臓器と接していること、支配する神経も独特なことなど、色々かんがみても原始的な活性に関わる重要なコアマッスルです。
特にボディチャージ系のスポーツ(サッカー、バスケット、ラグビー等)や格闘技などにおいては、横隔膜の体芯の強さが求められます。
腹横筋(ふくおうきん)
お腹の周りにある筋肉の1つで、一番深層に位置する筋肉です。天然のコルセットとも呼ばれることもあり、腰椎の安定性を高めてくれる筋肉でもあります。
特徴的なのは横隔膜とほぼ陸続きみたいな構造なのですが、働きは拮抗的な関係になります。つまり横隔膜が収縮すると腹横筋は原則的に緩みます。(でも意識的にコントロールもできたりもします。)
くしゃみや咳、排便にも大きく関わり、腹部内部の圧力(腹圧)を直接高めることができる筋肉です。ドローインという代表的な運動で鍛えることができます。
多裂筋(たれつきん)
多裂筋とは一本の筋肉ではなく、小さな筋肉がたくさん集まって背骨同士を繋いでいる筋肉群です。多裂筋は首と胸と腰に別れて存在していますが、インナーユニットという括りでは、腰部多裂筋のことを指してます。
この筋肉は背骨と骨盤がズレないように体を根っこから支えてくれている、まさに「縁の下の力持ち」な筋肉です。
多裂筋は体の歪みを検知できる超高性能センサーが多数備わっていて、姿勢の維持や制御、体の正中感覚(バランス感覚的なもの)にも大きな影響を持っています。
また余談ではありますが、この多裂筋の筋力値は全筋肉の中でも五本の指に入るほどのパワフルさがあると言われています。
骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)
骨盤底筋群とは複数の筋肉の集まりの総称です。その内訳は恥骨尾骨筋、腸骨尾骨筋、恥骨直腸筋、肛門挙筋、尿道括約筋、深会陰横筋などから構成されています。
この筋肉群は骨盤の下部を覆っている部位なので、排泄や生殖に大きく関係があります。特に尿漏れに深く関係があります。
この筋群が弱ると骨盤内の臓器が下がってしまい、それにより尿漏れが起こりやすくなってしまうのです。
特に女性は尿道が男性よりも短いこと、尿道も真下に向かっていること、尿道の開け閉めをする筋肉が男性よりも弱いこと、そして出産することなどの理由から、膀胱が下がりやすいと言われています。
トレーニングの先にあるのは明るい未来
この4つのインナーユニットを鍛えていくことが体幹トレーニングにおいて、少し大げさに言うと人生において大切なことなのは、少し理解して頂けたんじゃないかと思います。呼吸、腰椎、背骨、骨盤、どれも重要です。
今回はインナーユニットの簡単な解説でしたが、体幹トレーニングでは他にも重要とされている部位が何箇所かありますのでまた時を見てお話しできればと思います。
これらをバランスよく、効率的に、効果的に鍛えていければ、きっとあなたの将来は明るいものになると私は信じています。
まずは知ること、理解を深めることから始めましょう。やみくもにトレーニングをしても筋肉はもちろんつきますが、返ってバランスを崩してしまうことだってあります。
私は国家資格を持っている「からだの専門家」です。じっくり体と相談しながら、しっかりと体をつくっていきましょう!
2 コメント. 新しいものを残す
体幹トレーニングの奥深さに、1時間でここまでのめり込まされることになるとは思ってなかったです。
自分の身体の動かし方についても、新しいイメージがわきました。貴重な体験をありがとうこざいます。
ありがとうございます!
体幹トレーニングの奥深い部分は回を追う毎に深まりますよ😊
またお待ちしていますね!